令和七年度スローガン・所信
未来に羽ばたく群馬の創造
数年前、ブータン王国に訪れる機会がありました。報道で周知されているように、GDP(国内総生産)ではなく、GNH(国民総幸福量)という独自の指標を掲げ、国民の97%がこの国に生まれて幸せであると答えています。
そのときに会談した官房長官は、「この国は、物質的には確かに貧しく先進国とは全く違う環境であるが、心が豊かである。そして何より、自分より他人を大切にする。人を攻撃すればいつか自分や子孫に倍になって返ってくる。ならば、相手のことを真剣に思い、慈悲の心で行動すれば、自分の子孫が守られ互いに豊かになれる。その巡り合わせは、個だけで無く団体や国家にも共通する。心にゆとりを持ち、人を愛することが出来るから、母国愛も生まれ国全体に幸福感が伝わっている。所謂、因果応報の精神が心の底に宿り、自利と利他の精神が共鳴するから幸せなのである。」と、この言葉が忘れられません。
「私は日本人にも同じ精神が宿っていると思う」
太陽が昇りいつものように朝が来て、家族がいて、大切な仕事があり、志を共にする仲間がいます。当たり前のようにある環境が幸せであると感じ、自分の成長や幸福を目指すことで、自己中心的な行動や考えではなく、自己の向上を目指し心身の健全さを保つことが自利の精神。
そして、他者の幸福を考え、思いやりを持ち人々の為に行動する事が、自分自身の幸福に繋がる利他の精神。この二つは対立する概念ではなく、実際には相互に補完し合うものであります。自利と利他の精神は、個人の幸福だけでなく、社会全体の調和と幸福のために重要な基盤となり、互いに磨き合うことが大切であると考えます。
「人は人でしか磨かれない。この言葉が、とても好きである。」
人は運命に導かれ、悩み迷い、困難を乗り越え、愛する人の幸せを求めながら生きています。困難は自己研鑽を積む機会となり、自分の磨くべき大切な事を教え、輝かしい未来への光を与えてくれます。
YEGに入会し青年経済人として活動する私たちは、仲間と共に目的を持って活動することで、互いに磨き合い、自己成長をすることが出来ると信じています。自分以外の誰かのために注がれた想いは、やがて慈愛へと昇華され、家族を守り企業の発展に繋がり、地域の未来を明るく照らすと信じているからこそ、仲間との出会いに感謝を忘れてはいけません。
「出会いの数だけ、成長の機会がある。」
YEGに入会することによって、単会での出会い、そして群馬県内9単会、1,000名、更には日本YEG416単会、32,400名ものメンバーと繋がる機会が芽生えます。この出会いは奇跡です。
何かに導かれるように、同じ世代の仲間に出会い、必然の交流が始まる。今日、隣に座ったメンバーとかけがえのない仲間になるかもしれない。一生支え合う仲間になるかもしれない。
人は仲間が増えるほど、生きる力が強くなると思います。そして、個の出会いは、団体同士の結束を高めることに繋がり、未来を輝かすための大きな力となります。全国大会の主管地である群馬大会を成功させるために、まずは群馬県内のメンバーが互いを知り、交流することで結束力と行動力を養い、そして全国大会に参加していただく全てのメンバーとの会員交流を目指します。
「大会構築とは、誰のためにあるのか」
いよいよ、日本商工会議所青年部第45回全国大会「つる舞う形のGUNMAいせさき大会」開催年度となります。全国大会の2周目が始まる記念大会として、他団体に先駆けて持続可能であり、学びの深い大会内容を検討していきたいと考えています。更には日本国家に対する政策提言を行う団体だからこそ、大きな変革をもたらす大会構築を目指したいと考えます。そして、日本YEGと協働し、群馬県連が進化できるように努力を続けます。
未来を担うYEGメンバーの夢の起点となることが、因果の始まりであります。私たちが、第1回前橋大会からいただいた因果に応えることで、未来への希望に繋がると信じ歩んで参ります。
メンバー同士が仲間を本当に大切に想い、魂の籠った言葉を発し、妥協なく議論する。その結果が、必ず地域の為になると信じています。
人はなぜ生まれてきたのでしょうか。
人は何のために生きているのでしょうか。
生きる目的とは。
一度しかない人生。
変革へのチャレンジと大きな失敗こそ、未来の礎。だからこそ、恐れることはなく。
冒険心と情熱を持って、誠実さを忘れずに、未来の子どもたちの為に。
数十年に一度の全国大会を契機に、未来永劫に輝く群馬を創造しましょう。大きく羽ばたく鶴に思いを馳せて。